釣りガール第15弾〜釣り具のメンテナンス編〜
雪よせに追われて、釣りにいけずムズムズしている皆さま!
まだまだ雪のある時期の内に釣り具のメンテナンスをして、春から爆釣しましょう!
釣りに行けない冬にしっかりとメンテナンスをしておけば、釣れてる途中でリールのハンドルが折れたり(その7船酔い対策・アジ編)、夕方のゴールデンタイムに竿が折れたり(その12男鹿からアオリイカ編)とゆうことはなかったかもしれません…たぶん!
☆一番先に竿とリールをはずす
ここまでは簡単。リールと竿をしっかりと持って回すだけで外れます。
☆ここからが大変!まずリールから!
最近のリールは高性能になりメンテナンスフリー状態になっていますが、前回使った時より回転が鈍くなったり、回転音が大きくなったと感じることありませんか?
それは気のせいではなく、オイルやグリスの劣化や消耗の他、ラインについた汚れがリール本体内に入り込んでしまいベアリングや各稼働部分に影響を与えることが考えられます。
どんなに高性能なリールでも定期的なメンテナンス無しでは本来の性能を発揮することはできません。なので定期的なメンテナンスは重要なのです。
※自分でメンテナンスすることに不安な方は釣具屋さんにお願いしましょう!
メンテナンスは汚れを落としてからオイルやグリスをさします。リールの形は違っても「分解→清掃→グリス・オイル→組上げ」の順です。
★準備するもの★
オイル・グリス・パーツクリーナー(釣具屋さんにあります)
工具類(精密ドライバー・リール付属の工具・ラジオペンチ・クリップ・ピンセットがあれば便利)
清掃用品(クッキングペーパー・ティッシュ・綿棒・歯ブラシ・爪楊枝などがあれば便利)
洗剤(EGスーパーウォーター・タックルにシュ!など)
分解した部品を置いておく作業用のトレイ(適度に大きく、あまり深くないものがオススメ)

★グリス&オイルを注す理由と違い★
グリス&オイルは物と物の間に油膜をつくり、金属と金属の回転を滑らかにします。また、油膜が水の浸入を防ぎ酸化防止の役割をします。
オイルは粘度が低いため回転抵抗が少なくあらゆる回転速度に対応できるが、完全な液体なので拡散性が大きくメンテナンス期間は短めで、漏れも多くなります。
グリスは粘度が高く回転抵抗が大きく超高速はは苦手だが、粘度が高いため飛散性は少なくメンテナンス期間は長めで漏れも少なくなります。
とっても簡単に言うと、オイルはさら〜として速く動かしたいところに、グリスはとろ〜としてまめに手入れできないろことの手入れに使用します。
☆アオリイカ・飛島のキャスティングでお世話になったスピニングリール
ドラグノブを回してスプールをとりはずします。
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メインシャフトと周辺の汚れやオイルをふき取ります。
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メインシャフトの付け根に少量のオイルを指し、ハンドルを軽く回してオイルを馴染ませます。
※メーカーではベアリングをはずすことを禁止しています。外すと補償対象外となるのでご注意を!ベアリングに注油しないリールもあるので確認してからメンテナンスしてください。
綿棒に洗剤を含ませてスプール上面の汚れやオイルを拭とります。
綿棒にパーツクリーナーを含ませ、ドラグノブについたグリスを拭とります。
※決してドラグに注油しないこと。注油すると滑ってドラグが効かなくなります。

ハンドル付け根付近のギアカバーを取り出します。

メインギアに少量のグリスを注します。
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ローターネジを外しパーツを解体し、各パーツの汚れを拭とったら、組上げます。
※細かいパーツが多く、汚れが付きやすい部分なのできっちり丁寧に掃除しましょう。
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ハンドルの反対側のハンドルカバーを取り、ハンドルを回すとハンドルが抜けます。
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ハンドルシャフトの汚れをクッキングペーパーで拭きとり、少量のグリスを指す。

綿棒にパーツクリーナーを含ませ左右に入っているベアリング周辺のグリスを拭とったら、ハンドルシャフトの内部に入るよう少量のグリスをスプレーします。

ハンドルの付け根に少量のオイルを注します。

ハンドルを回して馴染ませて完成。

PEを新しく巻きなおす方はスプール外側の汚れを拭きスプールエッジの傷の有無をチェックしましょう。
※エッジの傷はライントラブルの原因になるので交換することをオススメします。
まだ、使えそうなPEの場合は濡れたタオルで拭いたり、タックルにシュッ!とゆう洗剤をかけておくだけでも塩分が抜けます。
☆ハンドルが折れた電動リール
まずは、つけっぱなしのロットホルダー・電動リール・電動リールのコードもはずします。

電動リールは分解NGなので“タックルにシュッ!”で拭いていきます。細かいとこは綿棒で拭いていきます。

PEを巻き上げる口の奥のギザギザしているところににグリスを注します。クルクル回して馴染ませれば完成。

こんなに汚れていました。
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☆次は竿!
ガイドの竿・中通しの竿は薄い洗剤を含ませた布で表面の汚れをふき取り、電動リールのコードやガイドの錆や塩分も丁寧にふき取ります。

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☆投げたり、沈めたり、噛まれた道具たちも忘れずに
ルアーや連結金具、おもりたちはぬるま湯で流水洗浄、噛み跡・傷などを修理して乾燥させます。
※ルアーの針など先がとがってるものもあるので注意しましょう。
☆クーラー&餌箱
久々にあけたクーラーは気を失うような懐かしい魚のいい香りがしますよね〜(マリーナのクーラーだけでしょうか?)
外せる蓋や中のかごは食器用洗剤を付けてぬるま湯で汚れを落とします。水栓も忘れずに!
内部は塩素系の洗剤を適量入れ、水をいっぱいに入れて5、6時間おくと汚れはもちろん、においも取れます。(餌箱も同じ)
※使わないときはしっかり中を乾燥させて、木炭などを入れておくと湿気と臭いを吸収してくれるのでお試しください!
☆釣り具もですがライフジャケットも!
竿やリール、ルアーなどは使うたびに手入れすることがあると思いますが、ライフジャケットの点検はしてますか?
身に着けていても、いざとゆう時に使えなくては意味がありません。買ってから1度も点検してない方はぜひこの機会に点検してみてください。
膨張式のライフジャケットをお持ちの方は、シーズンが始まる前にボンベの確認も忘れずに!
※こちらも心配な方は釣具屋さん・購入したお店・メーカーなどに相談しましょう。
2012年8月23日の日経新聞より
爆釣の準備はできましたか?釣り具たちのメンテナンスが終わったら、たまには愛艇に会いに来てくださいね!